内閣府から『男女共同参画社会に関する世論調査』が発表されました

内閣府から『男女共同参画社会に関する世論調査』が発表されました

今月、内閣府から『男女共同参画社会に関する世論調査』が発表されました。
いくつかPMPが関心を引いた調査結果をご案内します。

最後の質問である 問17 にある「男女共同参画社会」の実現のためには、仕事と育児・介護の両立支援がトップにあり、企業が努力する方向性としては、同じ 問17 の第4位にある「労働時間の短縮や在宅勤務の普及などの働き方の見直し」という事になると思います。
企業人事は、これを念頭に置く一方で、生産性のさらなる向上をともに実現する人事施策を模索しなければならないと考えます。人的資本の情報開示やDE&I等々の一連の議論も “生産性をさらに引き上げる事を実現する、個々人が自分なりにゆとりを感じられる弾力的働き方” を具体的にイメージして創造していくことになるはずです。

本調査の詳細にご関心ある方は 「男女共同参画社会に関する世論調査」(令和6年9月調査)概略版 をご参照ください。

なお、夫婦間の旧姓使用(問11)については、賛成・反対を問わず、「考えたことがあるか?ないか?」という問題意識の濃淡を問い、続く、自民党が盛んに言う “旧姓の通称使用” (問12)については、「仮に結婚して戸籍上の名字・姓が変わったとした場合、働くときに旧姓を通称 として使用したいと思いますか?」と通称使用の賛成・反対を問うという質問の構成となっています。
そこに質問者の意図を感じるのは筆者だけでしょうか?

 

問1  あなたは、次の分野で男女の地位は平等になっていると思いますか。あなたの気持ちに最も近いものをお答えください。(〇は1つ)

(1)家庭生活

(2)職場

(3)学校教育の場

(4)政治の場

(5)法律や制度の上

(6)社会通念・地域の慣習・しきたりなど

(7)自治会やPTAなどの地域活動の場

問2 社会全体における男女の地位の平等感

(問3は省略)

問4  「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考え方について、あなたはどうお考 えですか。(〇は1つ)

問5  賛成と思うのはなぜですか。(〇はいくつでも)

問6  反対と思うのはなぜですか。(〇はいくつでも)

(問7は省略)

問8 あなたは、次の育児・介護・家事の家庭で担われている役割について、あなたと配偶者でどのように分担したいと思いますか。保育所、訪問介護、家事代行など外部サービ スの利用も含め、あなたの気持ちに最も近いものをお答えください。 なお、育児・介護・家事をしている、していないにかかわらず、お答えください。ま た、配偶者がいる、いないにかかわらず、お答えください。(〇は1つ)
(1)育児

(2)介護

問9  総務省の「令和3年社会生活基本調査」によると、夫婦共働き世帯において1日の中で費やす時間を男女別に比較すると、育児・介護・家事に費やす時間は女性の方が長く、仕事に 費やす時間は男性の方が長い現状となっています。このように、育児・介護・家事に女性の 方がより多くの時間を費やしていることが、職業生活における女性の活躍が進まない要因の 一つだという意見がありますが、あなたはこの意見について、どう思いますか。(〇は1つ)

問9で「そう思う」、「どちらかといえばそう思う」と答えた者に)
問10  育児・介護・家事に費やす時間を男女間でバランスのとれたものとし、職業生活における 女性の活躍を更に推進するためには、特にどのような支援が必要だと思いますか。(〇は1つ)

問11  夫婦の名字・姓に関する制度の在り方をめぐる議論について、自分又は自分の周囲の人 に関わる身近なこととして、あなたはこれまでに考えたことがありますか。(〇は1つ)

問12  あなたは、仮に結婚して戸籍上の名字・姓が変わったとした場合、働くときに旧姓を通称 として使用したいと思いますか。あなたが結婚している、していないに関わらず、お答えく ださい。(〇は1つ)

(問13から問16まで省略)

問17  「男女共同参画社会」とは、「男女が、互いにその人権を尊重しつつ喜びも責任も分かち合 い、性別にかかわりなく、その個性と能力を十分に発揮することができる社会」です。あなたはこの社会を実現するために、今後、行政はどのようなことに力を入れていくべきだと思いますか。(〇はいくつでも)

以    上