水際対策に係る新たな措置 – 新型コロナウィルス対応 #94
ご存知の通り、外国人の新規入国については、6月よりこれまでの規制が緩和されています。
マスコミで大きく報道されていますが、断片的な部分に焦点が置かれ、全体像がわかりにくいような印象があります。この機会に今回の水際対策の規制緩和について整理したいと思います。
全体像は以下の通りです。
今回、水際対策が大幅に緩和され、到着時の検査、待機が不要となり空港から公共交通機関の利用がOKとなったのは、① 青の98か国と、② 黄色の99か国、ただし、有効なワクチン(3回目)の接種証明がある人に限定、となります。
※1 待機3日目に検査を受検し陰性を確認した場合。検査を受検しない場合は7日間。
※2 施設待機3日目に検査を受検し陰性であれば、待機解除。
では青と黄色の国はどこでしょうか?
それぞれ以下の通りです。
青の国は98か国です。
黄色の国は99か国です。
上記を纏めると、水際対策の原則である、「入国後の自宅又は宿泊施設での待機」、「待機期間中の健康フォローアップ」、「公共交通機関不使用」 (以下、まとめて「自宅等待機」)のいずれの期間も原則7日間とこれまでとは変わりません。
その上で、入国前の滞在歴(国・地域の指定-青と黄色と赤の3種類)及び条件を満たした有効な新型コロナワ クチン接種証明書(3回目接種)を保持しているか否か によって、入国時検査の要否や、入国後の待機期間、待機場所が上記の表のように変更されることになりました。
なお、ワクチン接種については、1回目及び2回目のワクチンとして接種証明書で有効と認められるものは、ファイザー、アストラゼネカ、モデルナ、ヤンセン、バーラト・バイオテック又はノババックス社製(4月 25 日 から適用)のワクチンのみですが、ただし書きが加えられ、復星医薬(フォースン・ファーマ ) /ビオンテック社製の「コミナティ」並びにインド血清研究所が製造する「コビシールド(Covishield)」及び「コボバックス(COVOVAX)」(令和4年4月 25 日から適用)が認められるとのことです。
追加接種(3回目(ヤンセン社製のワクチンの場合は1回 のみ接種をもって2回分相当とみなす。以下同じ。)接種)のワクチンとして 接種証明書で有効と認められるものは、現時点では、ファイザー、モデルナ又 はノババックス社(令和4年4月 25 日から適用)のワクチン。ただし書きとして、復星医薬(フォースン・ファーマ )/ビオンテック社製の「コミナティ」 及びインド血清研究所が製造する「コボバックス(COVOVAX)」(令和4年4月 25 日から適用)も認められます。
また、 公共交通機関を使用するに当たっては、マスクの着用、手指消毒、「3密(密 閉・密集・密接)」を避けるなどの感染防止対策の徹底を併せて呼びかけていますが、ご存知の通り日本ではこれらは”呼びかけ”であり、外国の様な罰則の対象ではありません。どこまで徹底できるのかは疑問が残ります。
最後に、マスコミが良く取り上げる観光目的の外国人の新規入国については 6月 10 日から、受入責任者となる旅行代理店等により、外国人の観光入国に ついて、入国者健康確認システム(ERFS)の申請が可能となり、査証申請の 手続についても可能となるということです。特に青の国からは、旅行代理店によるパック旅行であれば外国から日本に観光旅行として来日ができることになります。
以 上