COCOAバージョンアップ – 新型コロナウイルス対応 #92
COCOA – 認知度90%以上と言われる、厚生労働省の新型コロナウイルスの接触確認アプリです。利用者の同意のもとで、スマートフォンのブルートゥース機能を利用して、お互いに分からないようプライバシーを確保して、新型コロナウイルス感染症の陽性者と接触した可能性について、通知を受けるアプリです。
そのCOCOA、今月7日、厚生労働省は新しいバージョン2.0.0を発表しました。内容は厚生労働省によれば「接触確認に用いるAPIを最新のものに更新した他、接触の日時について、UTC基準(協定世界時)である旨を明確化し、タイムゾーンを変更した期間として表記するという。デザインなども微調整されている。」との事です。
筆者はCOCOA発表(2020年6月)直後、すぐにインストールしました。今に至るまで感染情報は一度も送られてきていません。今年の1月以降、オミクロンによる感染者急増の中で、筆者の周辺でも、直接間接で感染者発生の話は何度も聞きましたが、COCOAから感染情報が送られてきたことは一度もありません。
以下のグラフをご参照ください。厚生労働省が発表した最新のCOCOAのダウンロード数=3,569万件との事です。昨年12月以降、月間の新規ダウンロード数が増加基調にあるのは何故でしょうか?厚生労働省からは増加基調に転じた原因等一切何のコメントもありません。デジタル庁が漸く本格稼働してきた成果なのでしょうか?それとも感染力の強いオミクロン株への国民の警戒心の高まりからなのでしょうか? 昨年末は欧米でのオミクロン株の急拡大のニュースが盛んに報道される一方で岸田新内閣の3回目ワクチン接種は在庫はあるものの接種開始は2回目ワクチン接種後8か月経過後というオミクロン前の見解を盲目的に踏襲するばかりで国民の多くはオミクロン株への漠たる不安を抱えていたと思います。そんな思いがせめてものとして接触確認アプリCOCOAを思い出したのかもしれません。もっとも「ダウンロード数が急増したとは言え、新型コロナウイルスの日本の感染者数が723万人に対して、COCOAの陽性登録件数累計が89万件という現状では、筆者に何の通知もない事も首肯できます。
昨年などはCOCOA不要論までも散見されましたが、今ではそれすらも聞く事もありません。このPMP Newsもどこまで皆さんの関心を惹くのか不安にもなります。
しかしながら、コロナ第6波の収束も思うようには進まずこれといった対策も打たないまま、先行事例である欧米諸国では、検出されるオミクロン株の9割以上がBA.2型になっています。その一方で、世界を見ると感染者数は減少傾向にあるとも言われていますので、少し遅れて日本も5月から6月には感染減少となるとの見通しが政府内ではあるようです。
過去2年を振り返り、「寒い時期に流行が拡大し、夏の時期の流行は少ない」という新型コロナの特徴を踏まえれば、今が、冬の感染拡大に備えるタイミングのはずです。総合的な対策の立案が望まれます。
コロナ対応のフェーズはロックダウンやまん防、濃厚接触者等々のこれまでの幅広い行動制限による感染予防から新しいフェーズに移っているはずです。
新しいフェーズではワクチンによる感染予防。3回目ワクチンは明らかに出遅れました。繰り返してはなりません。また治療薬は何よりも重要でしょう。
これらに加えて、予防と感染した場合の間を繋ぐ対応が求められているように思います。日本ではいまだにハードルの高いPCR検査に加えて、一人一人の日常に則した具体的な感染リスクの洗い出しが求められているように思います。これにより感染リスクを認知した場合はいち早くPCR検査を受ける。そんなフローを今のうちに準備して欲しいと思います。
そうなるとCOCOAは大切なツールになるようにも思います。
厚生労働省からの今後の発信を待ちましょう。
最後に、、、
デジタル庁の厚生労働省COCOA班からは、「今回の「2.0.0」版の配布は、対象ユーザ数を徐々に拡大し、1週間程度で全ユーザの皆さまへの配布が完了する見込みです。」とという情報発信もありました。今回のバージョンアップがすでにインストール済であるかを確認しようとしましたが、他のアプリでは簡単にできるバージョンの確認もCOCOAでは筆者にはできない状態です。
以 上